熊大病院で活躍する様々なキャリアの看護師にお話を聞きました。
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Interview 01
入職前のイメージと変わらない職場の明るい雰囲気。
Interview 01
入職前のイメージと変わらない職場の明るい雰囲気。
説明会に参加した時、先輩方がみんなで1年生を育てようとしてくれている雰囲気に惹かれて熊本大学病院に入職しました。病院説明会でのHCUのお話で興味をもつように。ICUとは違って医師が常駐していないため、看護師としての視点を磨けるという話を聞き、「せっかくなら1年目からそういう力を身に付けたい!」とチャレンジする気持ちでHCU勤務を志望しました。その際話を伺った看護師長とも一緒に働くことができ、職場も明るくアットホームな雰囲気で、想像していたイメージのままです。「なるべく定時で帰ろう」とチームで協力し合って働く空気も気持ちがよく、先輩看護師方のおかげで日々いろんな経験をさせていただいています。
少人数制の研修で学んだことはすぐに実践へ活かして。
シミュレーション研修では3部署が集まり、9人ほどで受講するのですが、グループ分けをしてさらに少人数に。3人ほどの人数に1人の教育支援の看護師が付くため、わかりやすく丁寧に教えていただけます。また研修してきた内容についてはプリセプターの先輩看護師が部署内で情報を共有してくださり、「次はこの処置をやってみる?」と習いたてのことを実践させてもらえ、身につきました。初めての看護ケアや自信のない処置は必ず隣で見守ってくださるので、安全に正しく行うことができます。できることが少しずつ増えていくなか、初心を忘れず常に緊張感を持ち続け、関わる患者さんがほっとできる安心感を提供できる看護師を目指したいです。
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Interview 02
分からないことは素直に伝えることで、不安もその場で解消。
Interview 02
分からないことは素直に伝えることで、不安もその場で解消。
私が所属している血液内科膠原病内科では、白血病やリンパ腫などの患者さんが多く、抗がん剤を使った治療や造血管細胞移植も行っています。最初は分からないことだらけで焦ることもありましたが、先輩看護師から「分からないことは言ってほしい。先輩たちでも知らないことはあるし、一つずつ知っていけば大丈夫だから」とアドバイスをいただいたことをきっかけに、ペアの先輩に素直になんでも伝えられるようになりました。疑問があればその都度先輩方が優しく教えてくださり、その繰り返しのおかげで私にもできることが少しずつ増えてきました。なんでも聞きやすい明るい雰囲気が成長へと繋げられる、看護師にとって理想の職場だと思います。
先輩方を見習って、患者さんに寄り添うケアを。
1年目は仕事を覚えることで精いっぱいでしたが、2年目になって少しずつ休みの日と仕事の日にメリハリがつけられるようになってきました。仕事でも1人で動く機会も多くなり、患者さんの変化に気づいてすぐに対応している先輩を見ると、患者さんがより安心して過ごせるように、私もニーズを正しく察知して対応できる看護師になりたいと強く感じます。当科では長期に渡って治療をしている方や入退院を繰り返している方も多く、患者さんとは顔なじみになることもよくあります。自分からなるべく積極的にコミュニケーションを取り、患者さんが何を大切にし、何を不安に思っているのかを常に考えて寄り添ったケアに努めていきたいです。
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Interview 03
学びと指導の両方の経験に試行錯誤の毎日。
Interview 03
学びと指導の両方の経験に試行錯誤の毎日。
今年で看護師3年目となり、日々のPNSでも以前に比べて後輩とペアを組むことが増えてきました。1、2年目は先輩方から指導を受けたり現場で教えてもらったりすることが多かったのですが、最近は後輩に教える場面もあり少しずつ指導する立場になってきたことを実感しています。自分が1年目の時は「どんな風に教えてくださっていたかな…」と思い出し、声のかけ方や指導の仕方などに試行錯誤しているところです。今後はリーダー業務をする機会もあるので、これまで先輩方から学んできたことを後輩に返せるよう、日々努力したいと思います。とはいえ、まだまだ知識も技術も教わるべきことが多いので、先輩後輩と協働しながら共に成長していきたいです。
患者さんとご家族が退院後も安心して過ごせるように。
担当の病棟では肺がんや肺炎などの疾患を患っている患者さんが多く、主に化学療法や放射線治療、在宅酸素療法を導入する方への退院支援などを行っています。指導を通して患者さんがインスリンや在宅酸素療法などの手技を獲得し退院されていくときは、セルフケア能力の向上に繋げられたことにやりがいを感じます。入職1、2年目は新型コロナウイルス感染症の影響でご家族の面会に制限がありましたが、最近は面会が増え患者さんのご家族とも関わる機会が増えてきました。お話を伺うことでこれまでよりも広い視点で看護を提供し、患者さんがその人らしく生活できるような退院支援をさらに充実させていくことが今の目標です。
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Interview 04
混合病棟だからこそ得られる技術と知識があります。
Interview 04
混合病棟だからこそ得られる技術と知識があります。
私がいる病棟は歯科口腔外科と泌尿器外科の混合病棟であるため、様々な疾患を抱える患者さんが入院しています。手術だけでなく化学療法や放射線治療などあらゆる治療方法が行われており、多くの知識と技術を求められるため難しく思うこともありますが、幅広い分野のことを学べる恵まれた環境でもあります。また患者さんには高齢者の方も多く、退院後どのように治療を続けていくのか、訪問看護や介護保険の申請は必要かなど、退院後の生活をご本人やご家族と話し合う機会も増えています。治療に対する患者さんの意向をしっかりと確認し、医師や地域医療連携室など多職種で連携しながら不安なく退院できるような支援をしていきたいです。
豊富な院内研修で看護師のスキルアップを目指して。
看護師4年目になり、プリセプターとして新人看護師の指導も行っています。看護のセンスやアンテナは人それぞれ。「この場合ならこう」といった正解がなく、患者さんや病状に合わせてベストな選択が汲み取れるよう実践を重ねています。どう伝えたらより伝わるのか、継続的に習得してもらうにはどうアプローチすればよいかなど、改めて教えることの難しさを実感する毎日です。病棟経験年数も増え、他のスタッフの相談やアドバイスをすることも増えてきたので、今後は私自身も資格の取得を検討中です。大学病院では多くの科がそろい、研修など自己のスキルアップのためのサポートが充実しているので、さらに高度な知識や技術を身に付けた看護師を目指したいです。
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Interview 05
男性看護師だからこそできるケアを率先。
Interview 05
男性看護師だからこそできるケアを率先。
私が勤める整形外科では、整形疾患に対する手術や化学療法で入院される方が多く、その8~9割の方がリハビリを行います。病棟では力仕事が多いので、男性看護師として重宝されることも。女性の患者さんのケアには入れないこともあるため、その分自分ができることは率先しています。また手術や入院が初めてで緊張されている患者さんにはなるべく声かけをして、入院中の不安やストレスの軽減できるよう配慮しています。患者さんが手術やリハビリを通じて、できることが増えていくのを間近で見ることができるのが一番好きな瞬間。患者さんが最も苦しい時期から、ケアを通して回復していく姿を見るのは、自信やモチベーションに繋がっています。
仕事と家庭、ワークライフバランスの充実を目指して。
看護師歴8年目となり、中堅看護師として多くのことを任されるようになってきました。長年同じ科にいても当院には様々な病気の方が来られるので、勉強になることばかりです。院内研修が充実しているので、研修制度の強みを活かして今後もスキルアップを目指していきたいですね。またプライベートでは二児の父をしており、長女が生まれた時は看護師長からのアドバイスで1か月間の育児休暇を取らせていただきました。家族と大切な時間を共有し、改めて家事や育児の大変さに気づけたのは良い経験に。快く送り出してくれた看護師長やスタッフへの感謝は今でも忘れません。ワークライフバランスのとれた働き方を目指して、後輩のお手本にもなればうれしいです。
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Interview 06
スタッフの声を反映してより働きやすい職場に。
Interview 06
スタッフの声を反映してより働きやすい職場に。
病棟には元気いっぱいの新人看護師から経験豊富なベテラン看護師まで幅広い個性をもった看護スタッフがそろい、全員で協力し合いながら“患者さんファースト”で日々のケアをしています。副看護師長としては、スタッフがどうすれば働きやすくなるかを考え、動くのが一番の仕事。意見を聞くために堅苦しい場を設けるのではなく、夜勤の時など日常の何気ない会話からの声や看護の現場での気づきを看護師長と共有して、病棟の運営に反映させていくことが役目です。そのためには「話しかけやすい先輩」でいることも常に心がけています。どんな時もスタッフの声を大切にする姿勢を忘れずに、頼れる副師長でありたいですね。
全員が一緒に考えて、全員が成長できる職場です。
熊本大学病院の良さは、なんといっても教育体制が充実しているところです。スタッフみんなが新人育成に前向きなので、安心して看護技術を身に付けることができます。また患者さんは治療を受けながらどんな生活を送りたいのか、それを叶えるために私たちは何ができるかを全員で一緒に考えて取り組むことができるので、看護師としてのやりがいも感じられるのではないでしょうか。現在、私自身も大学院に通っており、看護師と患者さんの関わりについて研究しているところです。今後も学んだことを病棟へと還元し、看護師たちが自分のなりたい看護師像を実現させることができるよう、一緒に成長していく気持ちでスタッフと関わっていきます。
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Interview 07
病棟全体で新人看護師をサポートしています。
Interview 07
病棟全体で新人看護師をサポートしています。
病棟スタッフが看護にやりがいをもって、楽しく働くにはどうしたらよいか。教育担当の副看護師として、日々新人看護師や病棟スタッフのスキルアップに取り組んでいます。看護も人材育成も日々変化しており、環境や情報の変化に対応し、時代の流れに合わせて、次世代の新人看護師たちをどう育てていくべきか勉強会を開くこともあります。とにかくスタッフには病棟全体で新人看護師を育てるという意識をもってもらうこと。新人看護師の進捗情報や指導内容はすべて病棟スタッフで共有し、誰もがフォローできる体制にあるので、新人看護師にとっては安心して働ける環境だと思います。不安なくのびのびと楽しく働けて看護師として成長できる、そんな場でありたいですね。
様々な疾患の患者さんから多くの経験を得ています。
今担当している脳神経外科やSCU (脳卒中集中ケア病床)では、脳の病気によって麻痺や意識障害があり、患者さんが思いがけない行動をとられることも。その行動の裏にある意図を汲み取るのは難しいことですが、看護ケアに活かすにはとても重要なことです。それが疾患からなのか、何かしら意図があるはずなので常にみんなで考えて看護に取り組んでいます。また最近は患者さんが退院後もその人らしく過ごせていけるよう、ACPにも力を入れています。当院ではあらゆる疾患や緊急性期看護を学ぶ機会があり、看護師として多くの経験を積んでいける環境です。キャリア形成へのサポートも厚いので、あなたの目指す看護師像が必ず見つかる場所です。
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Interview 08
日常会話から患者さんの思いを知ることも。
Interview 08
日常会話から患者さんの思いを知ることも。
私は日頃から患者さんと話をすることを大切にしています。看護師になって14年、これまで多くの患者さんやご家族の方と関わってきました。入退院を繰り返されている患者さん、初めて入院される患者さんがそれぞれの思いで治療に来られます。話題は病気のことよりも、ご家族のことやテレビのことなど、何気ないことです。毎日会話を重ねると、そのうち患者さんの方から病気の話を始めることも。世間話がきっかけとなり、患者さんが抱えていた不安や悲しみ、葛藤など会話を通じてその思いを知ることがあります。基本的なことではありますが、“話す”という事を大切に今以上に患者さんには信頼と安心を提供できる看護師を目指していきたいです。
学び続ける大変さもあるけど、それ以上の経験や喜びに。
呼吸器外科と移植小児外科、膠原病内科からなる混合病棟では、さまざまな年代や疾患の患者さんがおられます。特に肝臓移植に関しては県内唯一の施設であり、県内外から受け入れた患者さんのケアにあたっています。看護師の経験値はあっても、今の部署ではまだ2年目を迎えたばかり。一からの勉強に追われる日々ですが、ハイレベルな医療体制が整っている環境は看護師として多くの経験が積めます。またリハビリに関わることも多く、元気だった方が突然寝たきりになってしまったケースを受け持ったことも。患者さんが毎日一生懸命リハビリに取り組まれている姿や「ありがとう」と言ってくださる言葉がとても励みになり、今でも印象に残っています。
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Interview 09
男女関係なく育児休暇が取得しやすい環境に感謝です。
Interview 09
男女関係なく育児休暇が取得しやすい環境に感謝です。
3人目の子どもが産まれた時、病棟から育児休暇の取得をすすめていただき、休暇を取らせていただきました。おかげで上2人の子どもたちに我慢をさせることもなく家事や育児に専念、家族との貴重な時間を過ごすことができ、これからまた仕事へと臨む良い充電期間にもなりました。また実際に育児休暇を取得したことで、改めて職場の理解やスタッフの協力が必要不可欠であることを感じる機会に。最近は周りでも育児休暇を取得する男性看護師が少しずつ増えてきており、男女問わず快く休暇を受け入れてくれる熊本大学病院の体制が誇らしく思います。入職後のキャリアに悩む方は、ぜひそんな先輩たちの姿も参考にしてほしいです。
色んな部署とのつながりがある風通しの良さが魅力。
CCUも備えた循環器内科病棟は急性期の治療がメインです。重症度、緊急度ともに高い患者さんに対し、「安心・安全な看護とは何か」日々悩みながらも看護スタッフ全員で取り組んでいます。患者さんが生活へと戻っていくためにリハビリスタッフや管理栄養士、他の診療科の医師や専門看護師など多様な医療スタッフと連携し、看護ケアを行いながら地域やご家族へと繋ぐのが私たちの大切な役目。特に多職種との協働が多い部署ですが、業務に限らず院内教育や研修でも横のつながりがあり、風通しのよい職場だと思います。いろんな考え方に触れることで、それが刺激や気づきのきっかけにも。これは部署数が多い大学病院だからこそのメリットです。