EDUCATION
一人一人の人権を尊重し、信頼と安心安全な看護を提供できる看護職を育成する
大学病院にふさわしい知識と技術を習得し、それぞれが目指す領域で活躍できるように支援する体制を整えております。キャリアに応じて求められるスキルを自分のペースで無理なく学び、ジェネラリスト、管理職、さまざまな専門領域へ高められることが特長です。
ラダーI
入職当初は先輩看護師の見守りのなかで妊婦さんや産婦さん、褥婦さんのケアをすることがほとんどでしたが、ラダーⅠを取得したことによって一人でできる業務の範囲が少しずつ増えてきました。病棟スタッフの一員として、自分にできることに責任をもつ意識が高まったように思います。研修でいろんなことを学んできましたが、産科では緊急搬送や大量出血、緊急帝王切開などの緊迫した対応に迫られる場面も。緊急時はまだまだ焦ってしまうことがあるので、ラダーⅡに向けて優先順位を考えながら落ち着いて行動できるようになることが目標です。また産科にはいろんな思いを抱えている方がおり、産後は授乳で寝不足だったり、疲れていたりとメンタルが弱っている方もいらっしゃる中で、自分の精一杯の関わりによって患者さんから感謝していただけた経験がモチベーションとなっているので、今後も技術を高めることはもちろん、患者さんに寄り添った看護ができるよう成長していきたいです。
神 栄美嘉 / 西病棟7階(産婦人科) / 2022年入職
ラダーII-1
慣れないことが多く大変だった新人時代を乗り越え、少しずつ知識と技術が身に付いてきました。熊本大学病院では日々の業務を行いながら看護に必要な知識や技術の基礎をしっかりと学べる環境が整っているので、学んだことをすぐ実践へと活かすことができます。しかし、ラダーⅡ-1では自分で考えて自分で看護を提供していかなくてはいけません。そのためにはまだ足りない要素がたくさんあり勉強を重ねる毎日です。私が所属する病棟では複数の診療科の患者さんが入院されており、幅広い領域の病態の方がいるため初めて知る疾患を持った患者さんや特定の手術を受けた方のケアに入ることがあります。ベテランの先輩でも分からないことがあると、一緒に調べながら勉強することも。そんな先輩の姿を見ていると、現状に満足せず常に新しいことを吸収しながら看護の能力へと還元していく大切さを実感します。先輩方の学びに熱心な姿勢は、いつも刺激になります。
渡辺 洋平 / 東病棟8階(混合病棟) / 2021年入職
ラダーII-2
ラダーⅡ-2では一つ一つの看護を大切にしながらも、俯瞰的視点を持って全体を把握しながら動ける力が必要です。また後輩へ教える立場となっていくので、後輩の良きモデルになるため日々適切な指導教育ができる力も求められます。人に教えることは看護とはまた違った難しさがあるもの。今後自分自身がどう教えていくべきかを知りたくて、今は大学院へ通って「看護教育のあり方」について学んでいるところです。熊本大学病院の魅力は、なによりも充実したその教育体制ではないでしょうか。1年目はカリキュラムに沿って基礎から丁寧に教えてもらえるため、新人の時に悩みがちな「何を学ぼう」と迷いもありません。ある程度経験を積んで学びたい方向性が出てくると、自分に合った研修や学会への参加をサポートしてもらえる環境です。スタッフのみなさんも困っている時はすぐに助けてくれ、多くのことを教えてくれる病院なので、ぜひ一緒に働けたらうれしいです。
工藤 万由佳 / 西病棟10階(混合病棟) / 2013年入職
ラダーIII
ラダーⅢでは看護実践の役割モデルになることが求められています。私が所属する外来化学療法センターは、自宅で日常生活を送りながらがん薬物療法を受けている患者さんが対象です。限られた時間の中で患者さんがどんなことに悩んでいるか、些細なことを会話からキャッチし、安全で安心な治療・療養生活を送れるようチームで情報共有しながら取り組んでいます。また看護研究も積極的に行っており、部署内では常に「患者さんのために新しく何かできることはないか」を考えて研究テーマを話し合っています。看護実践も研究も壁にぶつかると、つい「できないな」と感じてしまうことがありますが、まずは「どうすればできるか」をチームで考えることが大切。普段からスタッフ同士のコミュニケーションが活発であれば、自然と一緒にがんばろうと思える仲間ができます。看護師のキャリアに関係なく、これからも患者さんに何が必要かを一緒に考えられる仲間と成長していきたいですね。
鎌田 あき / 外来化学療法センター / 2003年入職
新人看護師対象の基礎研修から、ラダー別研修、管理者研修、報告会、自主研修など1年間を通して多くの研修を開催しています。
出産・育児で休業された方がスムーズに職場復帰できるように、支援プログラムを設けています。