EDUCATION
一人一人の人権を尊重し、信頼と安心安全な看護を提供できる看護職を育成する
大学病院にふさわしい知識と技術を習得し、それぞれが目指す領域で活躍できるように支援する体制を整えております。キャリアに応じて求められるスキルを自分のペースで無理なく学び、ジェネラリスト、管理職、さまざまな専門領域へ高められることが特長です。
ラダーI
何をするのも先輩と一緒の新人看護師とは違って、ラダーIになると自分自身で考え、行動することが求められます。やりがいと同時に、プレッシャーや責任を感じることも少なくありません。今は自分の業務を確実にこなすだけでなく、チームの一員としても働けるように意識をしています。だけど、まだまだ連携して看護にあたる力が課題。情報収集や計画の立案を早く行い、先輩看護師たちとスムーズに協力し合えるようにと頑張る毎日です。そうした「早く動く」という取り組みは、日々の看護でもいい効果が出ているように感じます。たとえば患者さんをよく観察して、先回りして行動したことで、お待たせせずにお薬をご用意して喜んでいただけたこともありました。今後は効率的に業務を行い、少しでも余裕ができた時間で患者さんとのコミュニケーションを増やすのが目標。先輩たちのようになんでも話してもらえる看護師になれたら嬉しいです!
武宮 瑞希 / 東病棟11階(呼吸器内科) / 2021年入職
ラダーII-1
ラダーII-1は、3年目の春に取得しました。ラダーII-1は自立して、主体的に看護を実践できることが求められます。難しい病態や、覚えるべき看護技術もまだまだありますが、患者さんのための必要な看護は何かを、自分の頭で考え、実践できるように挑戦の気持ちで毎日仕事をしています。印象に残っている研修は、ラダーII-1を取得してから参加した事例研究発表会です。ロイの看護理論を用いて、患者さんとの関わりや、自分が行った看護の振り返りを行いました。この研修を通して、患者さんのフィジカルアセスメントをはじめ、患者さんの反応の意味をより考えるようになり、患者さんの入院までの人生を捉えることが重要であることを学びました。熊大病院は知識、技術の習得だけでなく、看護観を深める機会を定期的に用意してくれます。年数に合わせてスキルアップをしながら、ひとりの看護師や人間としてもしっかりと成長をさせてくれるのがとてもいいところだと思います。
浦田 姫佳 / 西病棟9階(混合病棟) / 2019年入職
ラダーII-2
レベルが上がるにつれて、チャレンジさせてもらえることの幅も広がってきました。たとえば、日頃のリーダー業務や病棟内での係のほか、各種委員会にも参加させてもらえるようになりました。私が現在参加しているのは褥瘡リンクナースの委員会。自分の病棟にいるだけは知れない知識や他部署の取り組みに触れることで私自身もスキルアップできますし、それらを病棟メンバーに還元できるのは大きなやりがいにつながっています。スキルアップという面では、特定行為研修もそのひとつです。昨年にはドレーン抜去や中心静脈カテーテル抜去の2項目で特定行為の資格を取得しました。管を早く外せることで患者さんの負担を減らせますし、早期リハビリ開始にも役立ちます。また、自分自身も医師と積極的にディスカッションが取れるようになり、看護師としてのやりがいも一層感じられるようにました。もちろん、責任は増えますが、とても充実した日々を過ごせています。
樋口 侑紀 / 東病棟6階(心臓血管外科) / 2013年入職
ラダーIII
ラダーIIIに求められるのは、看護実践の中で役割モデルになるような働き方をすること。指導の場面はもちろん、日頃の私の姿から後輩たちにいい刺激を与えられるように努力をしています。また、看護研究の中心的な役割を担うのもラダーIIIの仕事です。直近では、災害時の車中泊が妊婦さんにどのような影響を及ぼすのかを調べ、学会で発表しました。さまざまな年代の看護師とチームになって取り組んだその発表は、その後院内外でさまざまな研究へとつなげていくことができました。現在は病棟で、副看護師長も務めています。看護、指導、研究、さまざまな場面で、仲間を引っ張れる存在になれたら嬉しいですね。また、看護師長とともに病棟運営に携わるひとりとして、病棟スタッフが安心して、楽しく働けるような環境づくりを行っていきたいとも思っています。ラダーが上がっていくほどに責任は増えますが、やりがいも多く、充実した毎日です。
川田 紀子 / 西病棟7階(産科病棟) / 2008年入職
出産・育児で休業された方がスムーズに職場復帰できるように、支援プログラムを設けています。