EDUCATION
一人一人の人権を尊重し、信頼と安心安全な看護を提供できる看護職を育成する
大学病院にふさわしい知識と技術を習得し、それぞれが目指す領域で活躍できるように支援する体制を整えております。キャリアに応じて求められるスキルを自分のペースで無理なく学び、ジェネラリスト、管理職、さまざまな専門領域へ高められることが特長です。
ラダーI
看護師になって2年目です。この春にラダーIを取得できたほか、先輩のフォローを受けながらも任せてもらえる仕事も増え、看護師としての自信もついてきました。次のステップであるラダーII-1では、これまで以上に自立した看護が求められます。そのためには私自身が、アセスメント能力をもっと磨かなきゃいけないと感じています。1年目のときはカルテに記載しないといけないことを漏らさずに聞くことだけで精一杯。患者さんに対して一方的な質問ばかりになっていたと思います。今、意識しているのは、それらを何気ないコミュニケーションの中から引き出すこと。YES、NOで答えられるような質問ではわからない患者さんの気持ちや、状態を把握できるように。そして、より個別性の高い看護を提供できるように。そうした毎日の積み重ねを、次のステップにつなげられるように頑張っています!
石井 理沙 / 東病棟7階(婦人科、乳腺外科) / 2019年入職
ラダーII-1
ラダーII-1は、3年目を迎えた春に取得することができました。ラダーII-1では、看護師として自立し、より主体的に業務にあたることが求められます。そのため前年度は、ラダーII-1の取得を目標に、自ら看護計画を立て、積極的に発信することに努めていました。看護計画を積極的に立てるようになったことは、自分自身の看護の視点を広げることにつながったと感じています。これまでは入院期間内にいかに無事に治療を終えるか、そのことだけに集中していました。しかし、患者さんの人生は退院後もつづいていきます。患者さんが退院後にどんな暮らしを望み、それを叶えるためには、入院中にどんな準備が必要なのか。そのことまで意識できるようになったのは、大きな変化ですね。現在は、次のステップであるラダーII-2の取得に向けて頑張っています。ラダーII-2ではこれまで以上にリーダーシップが必要になります。主体的に動く力を磨くため、係の仕事も積極的に取り組んでいるところです。
井上 賢吾 / 東病棟8階(混合病棟) / 2018年入職
ラダーII-2
病棟では、入院から退院後の生活までを踏まえた看護計画の立案、看護ケアを主体的に行っています。他職種とも積極的に連携し、患者さんの一人ひとりの治療や生活を多方面から支えています。また、退院支援の委員会メンバーとして情報を病棟で共有したり、患者さんに適切な退院支援が行われているかをチェックしたりしています。ラダーII-2では、患者さんのケアを自分が行うだけでなく、その日のリーダーとして病棟メンバーを引っ張っていかなければいけません。その日の業務がスムーズに終わるかは、リーダーの采配が大きく影響します。だからリーダーとして勤務する日は「この業務をどのペアに任せようか」「今フォローが必要なのはどのペアだろうか」といつも意識。また、みんなが淡々と業務をこなすのではなく、少しでも笑顔で働けるようにとも心がけています。小さなトラブルが重なっても、みんなが時間内に業務を終えられた日には、心の中でガッツポーズですね。
本村 美子 / 西病棟11階(血液内科・膠原病内科) / 2008年入職
ラダーIII
ラダーIIIに求められるのは、看護実践の中で役割モデルになるような働き方をすること。指導の場面はもちろん、日頃の私の姿から後輩たちにいい刺激を与えられるように努力をしています。また、看護研究の中心的な役割を担うのもラダーIIIの仕事です。直近では、災害時の車中泊が妊婦さんにどのような影響を及ぼすのかを調べ、学会で発表しました。さまざまな年代の看護師とチームになって取り組んだその発表は、その後院内外でさまざまな研究へとつなげていくことができました。現在は病棟で、副看護師長も務めています。看護、指導、研究、さまざまな場面で、仲間を引っ張れる存在になれたら嬉しいですね。また、看護師長とともに病棟運営に携わるひとりとして、病棟スタッフが安心して、楽しく働けるような環境づくりを行っていきたいとも思っています。ラダーが上がっていくほどに責任は増えますが、やりがいも多く、充実した毎日です。
川田 紀子 / 西病棟7階(産科病棟) / 2008年入職
出産・育児で休業された方がスムーズに職場復帰できるように、支援プログラムを設けています。